ひうがです。
今回の話のネタは・・・
「一発・赤・裏」っていつからあったの?というお話です。
赤ドラ自体の誕生は?
説としてもっとも有力なのは、1964年の東京オリンピックを記念して「ミズノ丸一」という企業が赤5ピンを2枚制作したのが始まりと言われています。
他には「1970年の大阪万博」説もあります。
そこからじわじわと広がっていって、家庭用の手積み牌にも標準でついてくるようになりました。
今のルールをおさらい
そのお話をする前に、今のルールをおさらいしましょう。
アマチュアシーン(雀荘・ネット麻雀・ゲームなど)
多くの方が麻雀に触れるのが雀荘やネット麻雀だと思います。
基本的に「一発・裏・赤アリ」が大多数です。
「雀魂」「天鳳」「麻雀一番街」「MJ」「麻雀格闘倶楽部」「雀龍門M」等々のネット麻雀で行われている段位戦やフリー対局では、赤が各色(マンズ・ピンズ・ソウズ)3枚入っているのがデフォルトです。
フリー雀荘では一部を除いて多くの店が一発・裏・赤アリを採用しています。
プロ団体
Mリーグルールは一発・裏・赤アリ。
日本プロ麻雀連盟・麻将連合は一発・裏・赤ナシを主要なルールとしています。
最高位戦日本プロ麻雀協会・日本プロ麻雀協会は一発・裏あり・赤なしを主要ルールとしています。
RMUは一発・裏アリのAルール、一発・裏ナシのBルール、Mリーグルール準拠(一発・裏・赤アリ)のMルールとあり、リーグ戦やプロアマ混合の大会ではA・Bルールを交互に運用しています。
近年では赤アリのMリーグルール普及に伴って、連盟の「WRC-R」ルールや協会の「fuzzカップ」など、赤アリのルールが少し増えてきています。
基本的にプロアマ混合の場合は各団体の主要ルールが適用されています。
昔のルールを調べてみよう(主に2000年代)
ネット麻雀
昔で言えば1998年にサービス開始され2018年3月にサービス終了した「東風荘」。
一発・裏アリ。第3ルームに赤ドラがありました。
コンシューマーゲームなどのオフラインゲーム
一発・裏ドラが存在していたゲームは以下。
※YouTubeのプレイ動画にて確認
1983年 トミー「四人麻雀」(ぴゅう太)
1984年 エポック社 「スーパー麻雀」(カセットビジョン)
1984年 任天堂「麻雀」(ファミコン)
いずれも赤ドラなし。
PC向けでは、Windows版の「AI麻雀2001」に一発・裏ドラはありましたが赤ドラは確認していません。
※筆者が一気通貫しか知らず適当に打っていた時代の記憶です。
フリー雀荘
今ではほとんどのお店が一発・赤・裏を採用していると思われます。
では普及はいつ頃からなのか?
流石に自分の力ではインターネットに上がっていない時代のものは確認できませんでした。
「Internet Archive」を使用し、大手4店のルールを調べてみたところ・・・
マーチャオα 2000年:萬子・筒子・ソーズの5に各1枚
さん(現カボ) 2001年:3ピンに2枚
ZOO 2006年:各色の5に1枚ずつ
さかえ:5ピンに2枚
という感じでした。
プロ団体
確認できた最古として、1999年の連盟Bルール(現在のWRCルール)に一発・裏がありました。
また、最高位戦日本プロ麻雀協会においては22期(1997年)より一発・裏アリの現在のルールに改定されました。
※2006年に創設された「最高位戦Classic」で一発・裏ナシのルールが復活。
まとめ:案外歴史は古かった。
そんなわけで、ざっと言うなら
「一発・裏は1980年代には存在し、2000年代には赤ドラは結構普及していた」
と見るのが丸いかもしれません。
ちなみに一発・赤・裏なしのルールはネット麻雀の大会戦で設定できるので、仲間内で遊んでみるのもいいかもしれません。
おまけ:喰いタン・後付について
ほとんどがデフォルトで喰い断アリ後付アリ(いわゆるアリアリ)のルールとなっています。
現在喰いタンなしのルールを打てるのは「天鳳」くらいです。ただ後付はアリの「ナシアリ」。
先述の「東風荘」では天鳳と同じく「ナシアリ」のルールとなっていたことが確認できます。
後付の有無は主要なネット麻雀に設定項目自体がありません。
「ナシナシ・完先」などのルールは大会戦での再現は難しいので、セットかそういったルールのお店に行くのが唯一の方法となります。
おまけ2:家庭用麻雀牌
現在販売されている手積みの牌では、赤は4枚しか入っていないケースがほとんどです。
もし赤牌を任意の数増やしたいなら、既存の牌の加工以外に「自動卓用の牌を購入する」という方法もあります。
下の商品は雀荘でよく見かける「アルティマ・レックスII」用のアモスBN牌です。
それではよい麻雀ライフを。
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